3キャリア新プランと楽天モバイル徹底比較
大手通信事業者NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIが発表した新プランは世間で大きな話題となりました。
「ahamo (アハモ)」「LINEMO (ラインモ)」「povo(ポヴォ)」は通信品質はそのままでデータ容量20GBで月額3,000円以下という大注目のプランで、楽天モバイルが発表した新プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」はデータ使用量1GB未満なら月額0円で利用できる前代未聞の料金プランとなりサプライズのある内容です。
この記事では、 「ahamo」「LINEMO」「povo」3キャリアの新プランか、楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」か、で乗り換えを迷っている人に向けて説明していきます。
※「ahamo」「LINEMO」「povo」の新プラン比較は以下記事でチェック
楽天モバイルと3キャリア新プランの違いをチェック
「ahamo」「LINEMO」「povo」の各プランは月額料金含め似たようなサービス内容となりますが、「Rakuten UN-LIMIT VI」は他3プランとは異なる点が多くなっています。
各社プランのサービス内容の比較ポイントをチェックしましょう。
月額料金を比較
大手3キャリアで提供している新プランはデータ容量によって月額料金が異なります。
ahamoは国内通話かけ放題が込みで2,970円(税込)一律、LINEMOとpovoは国内通話かけ放題は有料オプションで、国内通話かけ放題無しの月額料金は契約データ容量によって異なります。
ドコモ 「ahamo」 |
ソフトバンク 「LINEMO」 |
au 「povo」 |
|
月額料金 | 2,970円(税込)
※国内5分間かけ放題込み |
20GB:2,728円(税込) 3GB:990円(税込)※通話オプション +国内5分かけ放題550円(税込)/月 +国内かけ放題1,650円(税込)/月 |
1GB:390円(税込)/回 (7日間有効) 3GB:990円(税込)/回 (30日間有効) 20GB:2,700円(税込)/回 (30日間有効) 60GB:6,490円(税込)/回 (90日間有効) 150GB:12,980円(税込)/回 (180日間有効) ※基本料金は0円となり希望データ容量をオプション追加して契約※通話オプション +国内5分かけ放題550円(税込)/月 +国内かけ放題1,650円(税込)/月 |
Rakuten UN-LIMIT VIも契約できるプランは1種類となりますが、使用するデータ容量によって月額料金が変動するのが特徴です。
楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT Ⅵ |
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月額料金 | データ使用量によって自動的に金額変更 1GB まで0円 3GBまで1,078円(税込) 20GBまで2,178円(税込) 20GB以降どれだけ使っても3,278円(税込) |
データ利用量1GB未満の場合なんと月額料金0円です。
また、20GB以上使った場合でもデータ無制限使い放題(税込3,278円)へ自動切り替えとなるため、ヘビーユーザーに取っても魅力的なプランとなります。
比較ポイント
月のデータ使用量が1GB未満の方の月額費用が0円は他社を圧倒する内容です。
契約して使わなければ0円なので、予備のための電話回線として契約だけしておくのも良いかもしれません。
データ(ギガ)容量を比較
「ahamo」「LINEMO」「povo」は各社データ容量(オプション有無)によって料金体型が異なります。契約データ容量を超えた場合でもデータ通信自体は可能ですが、通信速度制限されてしまいます。
※データ追加容量オプションを購入することで速度制限解除することができます。
【制限時通信速度】 ahamo:1Mbps LINEMO:1Mbps (20GBプラン)/300kbps(3GBプラン) povo:128kbps |
平均的な利用者の場合1ヶ月で20GB以上使うことは稀ですが、1日2時間以上Youtube動画を再生するユーザーの場合データ容量不足の可能性があります。
一方、楽天モバイルはデータ利用料が少ないほど月額料金が安くなるのもメリットですが、20GBを超えた場合は自動的に3,278円(税込)でデータ無制限使い放題となるので、データ追加料金なども無く使うことができます。
ただし、楽天モバイル回線エリア外の場合はau回線を利用した通信に切り替わってしまうため、データ無制限は適用されず5GB /月となるので注意が必要です。
比較ポイント
楽天モバイルはテザリングでのデータ通信も無制限対象となります。そのため外出時ポケットWi-fiなどでPCやタブレットをインターネット接続していた人にとっては非常にメリットが大きいです。ただし、8割ほどのユーザーは毎月20GBも使用していないというデータも出ているため、毎月自分がどの程度データを使っているかを確認してみましょう。
通話料金を比較
かけ放題対象以外の通話料金は 「ahamo」「LINEMO」「povo」「Rakuten UN-LIMIT VI」と同じで、30秒につき22円(税込)となります。
ahamoは月額料金に国内以内通話5分かけ放題が含まれていますが、5分以上の通話時間に応じて30秒につき22円通話料金が発生します。
LINEMOとpovoにはかけ放題プランが含まれておらず、有料オプション(+550円)で追加することが可能です。LINEMOはLINEデータ無制限となるためLINE通話 (ビデオ通話含む)であればかけ放題となります。
楽天モバイルでは「Rakuten Link」という通話アプリから発信することで、完全無料で通話ができます。楽天モバイルには通常の通話アプリも備わっているのですが、通常の通話アプリから電話すると30秒につき22円の通話料金が発生するので注意が必要です。
比較ポイント
楽天モバイルは「Rakuten Link」を経由しての通話であれば0円で電話をすることが出来ます。ただ楽天モバイルにも通常の通話アプリが存在しており、そちら電話をかけると通話料が発生してしまいます。「Rakuten Link」のアプリを経由しているかしっかり確認してから電話をかけるようにしましょう。
また、「Rakuten Link」を利用しての通話は音質が悪く、通話中に切断してしまうこともあるので、音質等にこだわるのであれば他のプランを選ぶ方が良いでしょう。
通信エリアの比較
「ahamo」「LINEMO」「povo」はドコモ、ソフトバンク、KDDIのため日本のほとんどの地域をカバーしています。
ただし、楽天モバイルは第4のキャリア(MNO)として稼働して間もないため、まだまだ自社の基地局の設備が追いついていない状況となります。楽天モバイルの最も大きいデメリットは通信エリアの狭さとなります。
また、楽天モバイルの強みとなる3,278円(税込)データ無制限使い放題は、楽天回線エリア限定の条件となるため、楽天回線エリアでなければ全く恩恵を受けることができません。
楽天回線エリア外のユーザーはau回線を利用したパートナー回線へ繋がるためデータ無制限利用はできず、毎月データ5GBまでしか使うことができません。パートナー回線で通信容量上限5GBを超えてしまった場合は、最大1Mbpsまで通信速度制限が行われますのでご注意ください。
以下地図で東京、大阪、名古屋を例に確認してみると、主要都市から少し離れるとすぐに楽天回線エリアから外れてしまうことが分かります。
エリア | データ通信 | 通話 |
楽天回線エリア (濃いピンク) |
無制限対応(楽天エリア) | 無料 ※「Rakuten Link」利用時 |
パートナーエリア (薄いピンク) |
5GB/月(パートナーエリア) |
※お住まいの地域が楽天回線エリアかこちらから確認が可能です。
楽天エリア内だとしても、地下やビルなど建物内は楽天回線が入りにくく、パートナーのau回線へつながることがあります。
楽天回線エリア内にお住いの方には楽天モバイル契約をお勧めできますが、少しでもエリアから外れてしまう可能性があるのであれば、「ahamo」「LINEMO」「povo」を契約する方が無難でしょう。
比較ポイント
楽天モバイルの最大のデメリットが回線エリアがかなり狭いということです。主要都市に住んでいる方でも建物の中だと繋がらないケースもあるので、契約してから繋がらなかったという場合は最悪です。
一方他3プランの通信エリアは全国のほとんどの地域をカバーしているので、すこしでもエリアに心配のある人はahamo、LINEMO、povoの契約をお勧めします。
楽天ポイントがたまる
楽天モバイルを契約していると楽天市場の買い物でもらえる楽天ポイントが+1倍になります。合わせて、楽天モバイルの利用料金100円につき楽天ポイントが1ポイント貯まります。
楽天モバイルポイント対象サービス
Rakuten UN-LIMITプラン料金、ユニバーサルサービス料、通話料(国際電話、国際通話かけ放題含む)、SMS送受信料、マカフィー® モバイル セキュリティ Android版、楽天モバイルWiFi by エコネクト、スマホ操作遠隔サポート、あんしんコントロール by i-フィルター、スマホ交換保証プラス、データチャージ
※付与タイミング
楽天モバイルからの1%分の付与はサービス開始月の翌々月から毎月付与されます
楽天ポイントサービス(SPU)は、楽天モバイルだからこそできるメリットとなります。日常的に楽天のサービスを利用している、楽天経済圏のユーザーにとっては楽天モバイルを契約するメリットが大きくなります。
現在、「ahamo」「LINEMO」「povo」ではこのようなポイント連携は行われてないので楽天モバイルの魅力一つです。
比較ポイント
楽天市場を使う方なら魅力的ですが、他ECモールを利用する人にとってはメリットのない特典です。LINEMOはPayPayの連携によってヤフーショッピングのポイントサービス展開もありそうなので期待しましょう。
支払い方法
支払い方法は各社以下の通りとなります
プラン | 可能支払い方法 |
ahamo | 口座振替・クレジットカード |
LINEMO | 口座振替・クレジットカード |
povo | 口座振替・クレジットカード |
Rakuten UN-LIMIT VI | 口座振替・クレジットカード/デビットカード・楽天ポイント払い |
楽天モバイルは他社と比べて選択肢が多くなります。デビッドカードの登録も可能なだけでは無く、楽天ポイントでのお支払いが可能なのも楽天モバイルのメリットとなります。
■デビットカードの対応状況
・楽天銀行デビットカード
・スルガ銀行デビットカード
デビットカードは上記の2種類が利用可能、口座振替は契約者本人名義であればほとんどの金融機関が利用できます。クレジットカードを使いたくない・持っていない人でも申し込めるのは大きなメリットです。
申し込み方法
キャリア新プランは基本的にオンライン上からの申し込みのみが必要となります。今までのキャリアの契約とは異なり、携帯ショップや家電量販店でのお申し込み対応は行なっていないので、オンラインでの申し込みに自信のない方はすこし時間がかかるかもしれません。
ドコモ 「ahamo」 |
ソフトバンク 「LINEMO」 |
au 「povo」 |
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申し込み方法 | docomoショップ(申し込み代行手数料あり)・WEBサイト | LINEアプリ・WEBサイト | WEBサイト |
※ahamoは代行手数料(3,300円/1回)で、申し込みや契約後手続きのサポートを受けることができます
・「ahamo WEBお申込みサポート」お客様のスマホでのahamoの申込みを対面でサポート(申込操作自体はお客様が実施)
・「ahamo WEBお手続きサポート」お客様のスマホでの契約後の手続きを対面でサポート(手続き操作自体はお客様が実施)
一方楽天モバイルはオンラインでの申し込み以外に、店舗での申し込みもできます。
楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT Ⅵ |
|
申し込み方法 | WEBサイト・実店舗 |
日本全国に「楽天モバイルショップ」を展開しています。街中や家電量販店の中で見かけたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
最寄りの店舗は公式サイトから簡単に探すことができるので、まずは自宅や職場の近くに店舗がないか探してみるといいでしょう。
実店舗に直接訪問することで、オンライン上での契約に不慣れな人でも店舗スタッフに相談しながら申し込みすることができるのは大きなメリットです。
比較ポイント
いままでスマホの契約は携帯ショップで行なっていた人にとって、店舗でも契約ができるのは重要なポイントとなります。LINEMO、povoは申し込みも、サポートも契約もWEBのみとなるため、ネットでの作業が苦手な人は楽天モバイルの店舗契約がお勧めです。
実施中キャンペーン
楽天モバイルでは今まで、利用料1年間無料や楽天ポイント20000円相当還元などユーザーにとって魅力的なキャンペーンを行ってきました。現在実施されているキャンペーンを確認して申し込みのタイミングに備えましょう。
楽天モバイルの実施中キャンペーンの確認はこちら から!
どのような人に楽天モバイルがオススメか
楽天モバイルは他社新プランと比べても魅力的なプランだと思います。
ただし、楽天モバイルの完全なメリットを受けることができるのは、楽天回線エリアの方のみです。楽天回線エリアから外れてしまった場合利用できるデータ容量も非常に限られてしまうため、全くオススメすることができません。
楽天回線エリア外の方は、「ahamo」「LINEMO」「povo」を契約した方が満足のいくサービスを受けることができるでしょう。
★総まとめ★
「楽天モバイル」は楽天回線エリアの場合や、他にメイン携帯を持っているユーザーが無料通話利用のためにサブ携帯として契約するのがオススメ。1GB未満なら月額料金0円なのでとりあえず契約して電話番号をゲットするのもオススメです。
「ahamo」は電話を頻繁に行う人や、海外行く予定のあるユーザーにお勧めです。また、他社に比べてシンプルでわかりやすいことは嬉しい点です。電話かけ放題が欲しいというビジネスマン層にオススメ。
「ahamo」を申し込む
「LINEMO」は独自のLINEサービスでの特典が魅力的です。そのため、頻繁にLINEを利用したりスタンプをよく使うユーザーにオススメです。
親御様が中高生や、学生をお子様に持たせるスマホプランとしてオススメ。
「LINEMO」の詳細を見る
「povo」の月額基本料金0円はメリットとなり、他社とは異なる利用方法があるかもしれません。ただ、データ容量がなくなるたびにオプション購入することは手間だと感じるユーザーもいるかもしれないため注意が必要です。
そのため、特別な利用を予定しているユーザーにオススメ。
「povo」の詳細を見る
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