「ブレイン・ストーミング(ブレスト)」とは何か
活用タイミング考えが行き詰まってしまい、様々な観点からのアイディアが必要な時
グループ内で意見しずらい雰囲気が漂っており、その状況を打破したい時
とりあえず多くの新しい発想を得たい時
ブレイン・ストーミング(Brain Storming:BS法)とは、「アイディアの神様」という異名を持つアレックス・F・オズボーン氏が1938年に発案した、複数人(少数)で行うアイディアを引き出すための会議手法です。ブレイン・ストーミングは、「ブレスト」の呼び名で定着している有名な会議方法です。
ブレストをすることで、自分だけでは思いつかなかったような考えや、様々なアイディアを引き出すことができます。またブレストは一人で考えるよりも確実に早く、多くのアイディアを出すことができます。
ブレスト基本ルール(原則)
①アイディアの批判をしない
ブレストを行うにおいて最も重要なこと、それは如何なるアイディアや意見だとしても批判しないということです。
自身と異なるアイディアだとしても、それを批判してしまっては今まで気付けなかった発想を殺してしまうことになります。無謀で非現実的なアイディアが出たとしても、別の視点から見た時には活かせる可能性があります。
②自由奔放なアイディアも歓迎する
斬新なアイディアを引き出し、自由奔放なアイディアを歓迎しましょう。そのようなアイディアであればあるほど、普段は思いもつかないような新しいサービスや商品になる可能性が高いのです。
③質より量
質の高いアイディアを出すよりも「量」を重視することを意識します。「質」にこだわりすぎると、アイディアの数がすくなるだけでなく、自由で斬新なアイディアを制約してしまうことになりかねません。付箋1枚に1行程度の文字量を目安に思いついたものをいくつも出しましょう。
④アイディアを結合し、発展させる
付箋を利用して書き出すイメージ まずは各自それぞれが、思うままに付箋に書き出していきます。その書き出した付箋をボードに貼っていく作業をおこない可視化します。 |
ホワイトボードに書き出すイメージ 進行役が皆の意見をボード状に書き出していきます。その時の注意点は、進行役は発言に対して意見しないことです。 |
ブレスト進行方法
ブレストを実施するに際して、以下のフローを参考にして進めましょう。
①ブレストの目的を明確にする
ブレストを行うきっかけとなる意図や問題解決するために、ブレストを行う前には「何」について話すのか目的を明確にしましょう。ただ意見を聞くだけでは無駄な時間となる可能性があります。
②ファシリテイターを決める
ファシリテイターとはブレストを進める司会進行役です。
上下関係を気にして発言しずらい人もいるでしょうし、場の雰囲気次第では全く意見が出てこない可能性もあります。そのような時、ファシリテイターはリラックスした雰囲気作りをして、意見が出やすい雰囲気を作る必要が有ります。
③時間を設定
いよいよブレスト実施となります。ブレストは様々な意見をだすことも木できとなりますが、ただ長時間意見を出せば良いというわけではありません。しっかりと時間を決めて、その間に出た意見を基に考察するようにしましょう。
④アイディアをまとめる
終了時間となったら、集まった意見やを基にディスカッションを行います。自分が出したアイディアが他者からの意見も合わさり、より現実的なアイディアとなることもあります。新しい視点を付け加えて昇華させることができればブレストは成功と言えるでしょう。ここでもファシリテイターの進行次第でブレストの質が決まります。
最後は、ブレストでまとめた内容を基に実際の業務へ反映しましょう。他のメンバーが出したアイディアに上下関係なく意見を交わした内容であれば、納得感をもって質の良い仕事ができるはずです。
- リラックスした雰囲気で行って、上下関係なく意見をしやすい状況が重要。
- ファシリテーターは、発言者のいかなる意見をも肯定して話を広げるようにする。
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