成功者の思考法「5Aサイクル」の考え方とは

 ■フレームワーク

「5Aサイクル」とは何か

活用タイミング成功者の考えや思考法から学びたい時

今までの固定観念を断ち、新しい発想から次に進みたい時

ロジカルシンキング(論理的思考)やビジネス効率化が必ずしもビジネスを成功させる秘訣ではありません。むしろ、今までの固定観念にとらわれずに柔軟に思考することが成功のきっかけを生み出します。

成功した経営者たちには共通する行動様式や思考法があります。それは、5つのプロセスを何度も高速に循環させ、各プロセスを思考錯誤しながら繰り返すという方法です。これを5Aサイクルと呼びます。

 

ビジネス成功者に共通する5つの思考の法則

5Aとは5つのプロセスの頭文字が全部アルファベットの“A”から始まることに由来します。

①顧客の抱える問題の「認知」(Awareness)
 ビジネスを創りあげる最初のプロセスは認知です。顧客の問題は資料やデータからは発見しづらく、顧客に直接会って認知すべきです。顧客が抱える不安、不満、不便の解決法を模索します。
②問題解決のための従来と異なる「アプローチ」(Approach)
  発見した問題に対し、従来の手法とは異なるイノベーティブなアプローチで解決策を見つけ出すのが重要です。簡単でリスクの少ない方法があれば多くの人がすでに実践し市場に登場してしまっているでしょう。突拍子もない手法や逆転の発想などを活用します。
③アイディアのスピーディな「実行」(Action)
 解決策を思いついたらすばやく実行します。アイディアが優れたものであるかを、悠長に市場調査を行うのは時間の無駄です。ユニクロ創業者、柳井氏は「実行しなければ、成功も、失敗もしない」と言っています。
成功するには、早く実行して、そこからデータを得ることが重要となるのです。
④仮説と実行結果の差異に対する「分析」(Analysis)
 大抵の場合、実行したアイディアは期待していた成果得ることができないでしょう。なぜ失敗したのか、想定できなかったものは何かを分析することで、成功への道筋が生まれます。
大切なことは「想定していなかった結果」がどれだけ発見できたかということです。
⑤マーケットニーズに合わせた柔軟な「適応」(Adjustment)
 分析の結果、事業の見直しが必要となることもあります。顧客のニーズを再確認しながら、アイディアを柔軟に適応させます。その修正は事業自体を根本から見直すことになるかもしれません。
ただし、固定観念に縛られてしまうことでせっかく分析から得られたマーケットのニーズを無駄にしてしまうことにもなりかねません。
図のように①〜⑤のプロセスを順に行って思考の整理を行います。
もし適応を試みた結果うまくいかない時は、また最初に戻って5Aサイクルを循環させれば良いのです。
5Aサイクルは、どの職業にも適合する思考法です。
サイクル自体は柔軟な発想の元スピーディに循環を繰り返しますが、それを実施する企業、人物の「理念」はブレないように軸を持つことが重要です。

 

ワンポイント
  • 一度のサイクルで終わるのではなく、何度も実行分析を繰り返すことで新たな発見が成功を生み出す。
  • ブレない「理念」を持ち実施する

 

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