ロジカルシンキングの基本中のキホン「MECE」

 ■フレームワーク

「MECE」とは何か

活用タイミング情報を明確化して、整理したい時
組織の構成や機能、ターゲットとする顧客や市場をまんべんなくチェックする時

MECE(ミーシー、ミッシー)とはMutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略称で、「相互に排他的でともに網羅的」と言う意味です。「漏れなく、ダブり(被り)がない」ことを指し、分類・データや思考の整理をする上で活用することができます。さまざまなフレームワークを使っていく中で基本となる考え方です。有名なコンサル企業マッキンゼー・アンド・カンパニー社に所属していたバーバラ・ミントによって提案された概念となります。

 

漏れ(不足)なく、ダブり(被り)なく、思考やデータを整理するために

物事の全体像をいくつかの要素に分け整理して捉える際に、一つ一つの要素に重複があったり、抜け漏れがあって全体像を表していなかったり、といったことがないような状態を指します。

①「漏れあり&ダブりあり」

②「漏れあり」

③「ダブりあり」

④「漏れなし&ダブりなし」これがMECEな状態

上記の図は、思考整理・データ整理状況を表しています。

 

会社の業務に置き換えて説明してみましょう。

①「漏れありダブりあり」は、図形が重なり合っていて、隙間ができています。複数の従業員が同じ作業を行っているにもかかわらず、作業内容に漏れが発生している状況となります。

②「漏れあり」は、それぞれの従業員の業務範囲が会社の必要業務を全てをカバーできていない状況です。業務内容に漏れが存在しています。

③「ダブりあり」は、業務範囲に漏れはないものの、従業員間で2重作業(行政)が発生していて無駄な工数が発生している状況です。

④「漏れなし&ダブりなし」は、各従業員が自身の業務範囲を遂行し、無駄な2重作業(行政)もなくしっかりと会社の業務範囲をそれぞれ従業員間が補完できている状況です。

データや思考の整理でも同じように、漏れ(不足)がないか、ダブり(被り)がないかが重要な場面は多々発生します。分類の目的や、分類の軸にきちんと意味があるかを考えることで、今ある情報をより価値のある情報へ整理できます。

 

ワンポイント
  • 分類や列挙は、漏れやダブりがあってもいいものか考えてから行うこと。
  • MECEを意識することができれば、無駄なく不足なく効率の良い状態が保てる。

 

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